「今日もホッケー行くよ」
という私に、元気なく
「ホッケー行きたくないな」
と答える息子。
習い始めてすぐに行きたくなくなるのはよくあることだそうで、ここの教室では
一か月間は無料のお試し期間
です。
なのでやめたところで損はしません。
でも、息子が「もう行きたくない」のは、
思っていたのと違う
からでしょう。
でも、「思っていた」ってどんなことなのでしょうか?
たった数日で、ホッケーの面白さがわかる訳がありませんし、わかる前にやめてしまうのは、もったいない気がしました。
せっかく踏み入れた足なので、もうちょっとやらせてみたいと思いました。
「とりあえずスケートリンクに行こうよ。やめるにしてもコーチとお話しなくちゃいけないからね」
と行って連れ出したところ、息子の口から
「ねぇ、もし今日がんばったら、小さなおもちゃ1つ買ってくれる?」
とまさかの提案が。
「おもちゃで釣るのはどうかな。。。」
と思いながらも、小さいおもちゃだし、がんばろうとしているから良しと判断し、OKを出しました。
今回は、アンダーウェアはまだ買いませんでしたが(結構高いので保留中)、薄手のパジャマのようなズボンとTシャツを着てプロテクターを着装。
動きやすくはなったはずです。
ほぼ完全装備の息子を見て、コーチは
「練習に入れ!」
と声をかけてくれました。
コーチは息子が喜んで練習に混じると思ったのでしょう。
でもそうではありませんでした。
息子はちょっと練習に混じったあと、リンクの真ん中でしゃがみ込んで大声をあげて泣き始めてしまったのです。
すっかりホッケー嫌いになっていました。
そんな息子をリンク横で見ながら、呼び寄せるかどうか迷いました。
まだ4歳です。「練習して上達していくことが楽しいのだよ」という説明をしても分かるはずありません。今面白くなければ、嫌なのでしょう。
練習は切り上げて、早めに帰ることにしました。
そして、あれこれ考えた結果、
「今日は泣いちゃったけど、小さいおもちゃをひとつ買おう。だからもう一度、練習にいってみようね?」
と自ら息子を物で釣りました。
私は、諦めるのはまだ早い、どういう手段を使ってでも、もう一度ホッケーに行った方がよいと思えてならなかったのです。
私が見たところ、ホッケーは他のスポーツと比べて運動量が多いようです。
動き回るのが好きな息子にとって、今まで見た中で一番似合っているスポーツだと思えました。
大好きなロボットのおもちゃを手にした息子は、もう一度練習に行くことを了解しました。